ついにやっちまいました!!
海外で交通事故は起こしたくないなぁと、常日頃考えていましたが、とうとう自分がその当事者になってしまいました。
マレーシア駐在が始まってからもうすぐ5年目に入り、マレーシアの道路交通事情も分かっていたつもりでした。
でも、油断していましたね。完全に。
事故発生から処理までの一部始終を書いてみようと思います。
皆さんも十分気を付けて運転して下さいね。
1.事故発生
マレーシアは、公共の交通機関が発達してないため、車社会となっており、通勤には、ほぼバイクか車を使用します。
私も自分で運転してオフィスへ通勤しています。
(片道40分弱の運転ですが、そのほとんどが高速道路です)
この日も、いつもと変わらない通勤となるはずでした。
高速に入りいつも通り順調に運転していたのですが、急に雲が黒くなってきて雨がぽつぽつと降り始めてきた。(これは南国のマレーシアでは良くある天気)
しかし、予想以上の激しい雨に変わり、前方の視界確保が困難になってきたので、左車線へのレーン変更ハンドルを切った。
と、その瞬間。
あっ!!滑ってる!!
あの時のハンドルがとられる間隔は今でも覚えています。
左にハンドルを切った瞬間、前輪が滑り始め、そのまま車全体が滑りはじめる感覚。
回転する車の中でハンドルを握りしめ、遠心力で髪の毛が逆立つような感覚の中、祈ることしかできなかった。。。
そんな中、後部から強い衝撃が身体全体に伝わり、車も停止。
あっ、生きている!!
身体からの出血もしていないし、手足も動く。
恐る恐る後ろを振り返ってみると、後部のガラスがそのまま脱落しトランクルームのカバーも上に跳ね上がっている状態。
完全にハイドロプレーニング現象にハマってしまいました!!
激しく振っている雨がそこから車内へ入ってきて後部座席を濡らしている。
さて、どうしよう。。。
辺りを見渡してみると、巻き添えになった他車はいない模様。
(これは本当に幸運でした)
高速道路の一番右のレーン(中央分離帯側)で滑って、左に回転しながら側道のガードレールに激突していたので、他車を巻き込まなかったのは奇跡だと思った。
2.事故後の対処
まずは何かしらの連絡をしなければいけないのですが、若干のパニックで頭が上手く回らない。
- 保険会社
- レッカー会社
- 高速道路の管理会社
への連絡が必要になります。今回人身事故ではなかったので、警察への連絡は不要。
上記への連絡を全て自分で行うのは効率が悪いと判断し、会社の総務へ連絡し、全ての手配を依頼し、自分は車から出て、ガードレールの内側で待機した。
現場への関係者到着順は
- 会社のローカル同僚
- 高速道路の管理会社
- レッカー車
以上になります。
あれっ??保険会社は来ないの?
現ン場に駆けつけてくれたローカルの同僚に聞くと、現場の写真と、破損した車の写真、そしてポリスレポートがあれば問題ないよとの回答。
高速道路の管理会社は、破損したガードレールの状況を調べていました。
そうとう曲がってしまている。。。。
結局レッカーが到着した時点で、次のステップに。次は警察署での手続きです。
3.警察署での手続き
現場を離れ、同僚の車で高速道路の料金所を出たパーキングエリアにある警察Bala Police(分署のような小さい交番)を訪れる。破損した車を乗せたレッカー車も同行。
警察へ行き、ポリスレポートを発行してもらう必要があります。
(事故発生から24時間以内)
が、閉まっている!!
他に事故などがある場合には、もともと少ない人数しか詰めていないことが多いため、不在になっているケースも珍しくないとのこと。
レッカー車のドライバーが何やらスマホで誰かに電話し事情を話してくれている様子。
しばらく担当の警察官が帰ってこれないため、警察署まで行く必要があるとのこと。
そして、指定される警察署へ到着。
ここで、必要事項を記入して、担当の警察官にポリスレポートを作成してもらいます。
下の写真の用紙に基本的な事項を記入して、呼ばれるのを待ちます。
そして、レポート作成に必要な情報を聞かれます。
どこで何時ごろ、どんな状態で事故が発生したのか?
その時のスピードは?車の破損状況は?怪我は?
英語で聞かれますが、決して高圧的な雰囲気ではないです。
さて、ここからが問題です。
事情聴取が終了した後に作成されるレポートに間違いが無いか確認させられるのですが、全てマレー語です。。。
個人情報(パスポート情報や電話番号、住所など)は英語で記載してあるので確かめることができます。
ただ、肝心の事故の状況などを記載してある文章が全てマレー語。
私の場合はローカルの同僚が付き添ってくれたので対応可能でしたが、日本人一人では無理ですね。
そして、ポリスレポートが無事完成。
しかし、最初に行った高速道路の警察分署(最初行った時に閉まっていたあの分署)へ行くよう指示される。
指示なので素直に従う必要があります。
再び訪れると今度は警察官もいて、ローカルの同僚が説明し、別の書類を作成。
その間、コロナが落ち着いたら日本へ旅行行きたいのだけどお勧めの場所ある?など、日本に興味津々の御様子で、和気藹々とした雰囲気の中で書類作成が終了。
最後にその警官が破損した車の写真を撮影して終了。
警察から受領した書類は、保険会社との手続きに必要になります。
また、ガードレールを破損したことに対するペナルティでRM300を後日支払うように通達されました。
4.病院
今日は事故のショックを受けていて仕事にならないだろうから、帰宅して、家族にも顔を見せてあげて下さい。
とのお言葉を頂き、オフィスへは向かわず一旦帰宅することに。
朝7時頃に事故を起こしてからこの時点で12時30分。長かった。。。
その後、背中に痛みがあったため、念のため病院へ行きました。
日本語の通訳もいる安心のパンタイホスピタル。
すぐに予約をとり、診察(レントゲンン+触診)。レントゲンの結果、肋骨の一部に微細なヒビが発生していることが判明。
しかし部位が部位だけに、特別な治療はせずに自然治癒を期待しましょうとの意思の判断。
鎮痛剤と、打撲した筋肉の痛みを抑えるためのスプレー(タイガーバームの臭いがするヤツ)を処方され帰宅。
事故から2週間経過し、ようやく寝返りなどが楽にできるようになってきました。
でも咳とかすると響いて痛みが。。。
でもだんだんと痛みが和らいでいることは実感できるレベルに。
5.結論(反省を含め)
- スコールなどの激しい雨天時はスピード抑えての運転
- 急ハンドルはきらない
- 事故を起こしたらまず会社に連絡しローカルのスタッフに協力を要請する
- 保険会社やレッカー車の手配も基本的には会社のローカルスタッフへ依頼する
- 待機中は安全な場所で
- 運転免許証とパスポートは常時携行
- シートベルト着用は必須
- 必ず病院へ
今回は私の不注意によって多くの方に迷惑をかけてしまいました。
みなさん、くれぐれも安全運転を!
では今回はここまで!!